2014年度夏期合宿発表内容

2014年度夏期合宿では2年生が春学期にゼミナールで学習した
「R」を使用したデータの解析・考察を行い発表を行いました
そのの中で特に菊池先生の印象に残った発表者に対し賞品(出張先からのお土産)が授与されました
今回は賞を受賞した発表者の発表内容を紹介します


※印象に残った発表とは発表への熱意が高かったことやプレゼンが面白かったなど分析内容が優れていることとは限りません

薄羽大樹 ハングオーバー賞

統計解析用ツールである「R」ですが、
そもそもプログラミング言語の1つであることに注目し
迷路をつくりその迷路のゴールへたどり着くプログラムを作りました

今回はキー操作によってゴールを目指すのではなく、
以下のアルゴリズムに則った行動を繰り返すことにより
自動的にゴールにたどり着くことを目的としました

1. 上下左右に移動できる場所が何個か調べる
2. 1個ならその場所へ移動
3. 2個以上ならまずどこかに移動し、他の場所はあとで移動するリストへ格納
4. 0個ならあとで移動するリストから1つとり、そこへ移動
5. 1に戻る

これにより見事に迷路のゴールにたどり着くことのできるプログラムを作成することができました

ちなみに、ハングオーバー賞の賞品は二日酔い(ハングオーバー)防止の薬でした
お酒を飲めない薄羽にピッタリな賞品となりました

原田玲央 ロサンゼルス賞

原田は自身が夏休みにバイクで北海道へ旅行に行った時に取得した
加速度のデータの解析およびニコニコ動画の「カテゴリータグ」と
「動画の再生回数」との関係に対する解析を行いました。

バイクの加速度に対する解析はバイクのハンドル部分にスマートフォンを取り付け
各方向への加速度を記録するアプリを用いてデータを取得し解析を行いました。
今回取得できたデータでは

1.巡航速度が比較的速い峠
2.高速道路の合流地点(車線変更)

この2点で主に加速を検知していたため
「車線変更を頻繁にする車両は加速が多く見られるのでは? 」という結論が出されました。



もう1つ、ニコニコ動画のデータセット分析では
公式に配布されているカテゴリータグと動画の再生回数のデータを元に
その2つの間に何か関連がないかを分析しました
まずタグの種類ごとに再生回数をまとめた場合
「ゲーム」のタグがつけられた動画の再生回数が多いことがわかったが
ある期間での平均再生回数でタグをみた場合、再生回数が多いタグは「ニコニコ技術部」であった
このことからゲームタグは動画数が多いことが再生回数の増加の理由であり
動画1つ1つの人気が高いのはニコニコ技術部のタグのついたものだと考えました

次に1つの動画につけられているタグの個数が多いほど再生回数が多いのではないかという仮説を元に分析を行いました
しかし、少しでも見られている動画には
タグが複数つけられている場合が多いのでタグの個数と動画の再生回数に関係はないと考えました

最後に、AというタグあるならBというタグもあるのではないかといったタグ同士の関係を分析をみました
結果として「やってみた」「作ってみた」という2つのタグがつけられている場合に
「どうしてこうなった」というタグがつけられていることが多いことがわかりました
ここには視聴者が「面白い」と感じたことが反映されているのではないでしょうか?

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金子曜大 とっとこハム太郎賞

公式に用意されているfacebookの投稿などのデータを利用し、情報の可視化を行いました。

まずは、「投稿リーチ」について時間とリーチ数の回帰直線を描画しました。
投稿リーチとは、ある人の投稿を閲覧した人数のことです。
さらに曜日の情報も加え、3D散布図の描画も行いました。

もう1つ、学生の間ではTwitterの利用率の方がfacebookの利用率は高いと思われるが
世界中でのfacebookの利用率はどの程度なのかという情報を世界地図に併せて表示しました。
ここでの利用の割合とは各国の人口に対する割合です。

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伊藤聡史 武漢賞


前期のゼミにて行った作家の伊坂幸太郎先生の著書分類分けのSOMマップによる可視化の
第2弾として星新一大先生の短編104編の分類分けのマップを作成しました。
前回は誰が見ても変わらない情報(ページ数や発行年数など)で分類分けを行ったが
今回はストーリーに関する感想や世界観への感想など主観的な情報を元にマップの作成を行いました。
これにより自分だけのマップを作成することができました。

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山田道洋 腐卵賞


プロテニスで世界で勝てる選手に共通点はあるのかをSOMマップを使い調べました。
分析にはATPの公式サイトでしることのできる年間の試合データを使用しました。

分析の結果、上位選手と下位選手のマップ内での分布がきれいにわかれ
上位選手と下位選手の大きな違いはリターンゲームの勝率にありそうだと判明しました。
また、アジア人トップの成績を更新している錦織圭選手の分布が
世界ランク1位のジョコビッチ選手と近い分布にあり
日本人男子が世界ランク1位になる日も遠くないのではないかと期待が膨らみました!

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